ウェディングの花の演出とブーケ。たった一日の花、でもいつまでも残る花を。
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新郎新婦様からのメール と、アネモネ
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日曜日は、ありがとうございましたo(^-^)o
ブーケもとっても可愛くて今飾ってま~す!
贈呈用の花もすっごく可愛くて母も、喜んでいました心残りは、
会場装花を先生にお願いできなかったことです。それだけが残念で…。

という携帯からの早速のメールをいただきました。
本当にありがとうございました。
ちょっと遠い会場まで運んでくれたNさんお疲れ様でした。


下のふたつはブライズメイド用のミニミニブーケとして
一種の花を束ねたもの。
ちょっとかわいかったので写真に撮って見ました。


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 アネモネや 夢二のような 恋をして
                        吉野夏子


この歌に詠まれるアネモネは、どちらかというと「モナリザ」と呼ばれる品種の
ミックスカラーのほうが、イメージに近い気がしますが、
アネモネと夢二、そのとりあわせの美しさに酔いそうな歌。

しかし、同時に、いつも思い出すのは、

 花のお江戸ぢゃ夢二と呼ばれ
 郷里(くに)にかへれば へのへの茂次郎

という夢二自身の歌。このほうが、より好きです。
(先日の美味の話に引き続き、
所詮ロマンティストにはなりきれない自分が悲しいような。)

竹久夢二の故郷は、岡山の牛窓、海に面した小さな町です。
数年前に行った時の写真ですが
どうも保存を間違えたのかどうか、見てみたらなんだか
ぎざぎざに・・・。

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# by ichiecd | 2005-11-13 23:56 | ブーケ | Comments(8)
遠くでだれかがうたう・・・・
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学生のころアルバイトをしていた経験を含めると、
もうかれこれ10年以上、花の仕事をしています。

そうして年を経るごとに、
自分からどなたかへ、特別に花を贈る、という
機会は、むしろどんどん少なくなりつつあります。

仕事が忙しければ忙しいほど、
どうしてもそちらを優先にしてしまいがち、
自分のことは後回しになりがちです。
この数年というもの、たまには、と夕食や遊びに誘ってくれる
個人的な友人に、どれだけ不義理をしているかというと・・・
本当に申し訳ないところです。

今、自分にとって大切な方へこの手で花を贈る機会は
年に何度あるのかというと、本当に片手にも満たないくらい。
いや、年に1度か2度くらいと言ってもいいくらい。

この写真の花は、その花の一枚です。

ここ数年、何度も花を贈る機会はあるのですが
その方が好きなお花の雰囲気は、いまだに
よくつかみきれません。
きっと何を送っても喜んでくださる、それはたぶん本当なのですが
毎回、同じように悩みます。

一種類くらいでたっぷりまとめたほうがお好みかも?
もっと渋い色みのほうが、スタイリッシュでお好きかも?
もっと珍しい花をいれたら喜ばれるのでは?

そう思いながら市場を端から端までうろうろして、
「ああ、花がない!」と悲嘆にくれるのが常のこと。
それは、まるで、女性がここぞという日に
洋服でぱんぱんのクローゼットの前で
「着ていく服がない!」と、つぶやくがごとく、
市場の長い通路の往復を繰り返し、
何を買って帰ったらよいのか、
そこでただ途方にくれるのです。

今回、それを救ってもくれたのはスカビオサ。
見た瞬間に、以前聞いたその人の言葉が浮かんできて、
じゃあ今回は、これにしようと思いました。
ちょっと甘いくらいに、頭がイタくなってしまうほど甘いくらいに、
やさしい色をあわせてみました。

本当はもっと、くすんだニュアンスカラーのほうが
お好きなのかもと思いながら、
でも私の贈る花は、いわば
バースデイケーキの代わりのようなもの。
まるでアンナミラーズのチョコレートパイのように
甘い色みにしてしまいました。




Happy birthday!
Ive' got,you got the meaning of life.
# by ichiecd | 2005-11-12 00:01 | carpe diem | Comments(0)
本当の「美味」
今日は画像なしでテキストのみです。
ここ数日調子の悪かったメインマシンが
夕刻ついにダウンしてしまい、
サブマシンでこの文を書いているのですが、
なぜかこのVAIOはこれはこれで
「新しいウィンドウが開かない」という
不具合があり、画像がアップできないようなのです。
いつものことだけど脆弱だぞVAIO・・・。

昨日から一部、メールのお返事が滞っており恐縮ですが
明日また新しいPCを購入、セットアップの上お返事しますので
申し訳ないのですが、しばしお待ちくださいますよう
お願い申し上げます。

(にしても、これもいつものことながら、花の仕事にしては
「ITエンゲル係数、高すぎ」という気がします。
PCとかカメラとか周辺機器とか・・・。
 しかし今回壊れたVAIOはまだ2年位しか使っていないにも
関わらず、すでにキーボードのキーが8個くらい外れてしまい、
端子の先端がむき出し。それを無理やり打って使っていたので、
単に酷使しすぎという話もあります。)


という、長い前振りで言わんとすることは
今日は画像がないので、
いつもとは少し違う、「花を仕事にするということ」の話を
書いて明日につなげようかと思います。


先日の、鉄砲ユリとアンブリッジローズのブーケの
花嫁さまは、前述したように
一会のブーケスクールの生徒さんのお一人です。
ちょうどその方のお式の少し前、
彼女自身が、結婚するお友達にブーケを作ってあげたいから
ということで、一会のアトリエでブーケを作成し、
会場へお届けしてきたことがありました。

帰ってきた彼女は、花嫁さんがとても喜んでくれたことや
お届けまで神経が張り詰め通しだったことを話してくれながら、
一気に緊張がほどけたようで、やや放心したような表情。
それで「ゆず茶」を出してあげると、やっとそこで落ち着いて、
心底ほっとしたようで、何度も「すっごい美味しいです」と
繰り返していたことを、よく覚えています。


そしてそのaさんが花嫁さまとなったウエディングの当日、
お届けを担当してくれたFさん。送り出しながら
「その鉄砲ユリのブーケ、ほんとに気をつけてね。
もしお届け途中で転んだりしたら、
もう私、逃亡しちゃうからね。携帯切って、通じないからねー。」と
散々脅したせいか、(すみません一会ではいつもこんな会話です)
ホテルについて、お部屋まで4度も車を往復する間に神経をすり減らした気配。
帰ってきてから、やっとありついた昼ごはん、
ただの和風ハンバーグ弁当なのですが、
しみじみ、「美味しーい・・・」と何度も呟きながら食べるのです。

そのハンバーグ弁当は宅配の600円のもの、
ゆず茶は一会でお客様に出しているものを、ただ出しただけのもの。

でもきっと二人にはかけがえのない、これ以上ないくらい
美味しいものだったのでしょう。
緊張と、花嫁さんの笑顔と、嬉しさと。


「星の王子さま」に
本当に大事なものは目には見えないんだよ、という
有名な言葉があります。

 「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。
 かんじんなことは、目には見えないんだよ」

 (『星の王子さま』サン・テグジュペリ著 内藤櫂訳 岩波書店)


一会のアトリエのあるここ東京は、
世界の美味しいものが一同に会していると言います。
なにかとびきり美味しいものを食べたかったら、
ある程度お金を出せば、きっとたくさんの美味なるものに、
簡単にありつくことができます。
あるいは、たとえばものすごく美味しいランチを食べたかったら
エールフランスのチケットをとって
パリ、ラトリエジョエルロブションに並んだりすれば、
それは味わえるものかもしれません。

しかし、いくらお金を積んでも買えないものも、
世の中には本当にあるのです。

その600円のハンバーグと、お湯でとかしただけのゆず茶は、
きっとお金では絶対に買えない、
それはあなたにとって、たったひとつの「一会」だった?と
二人に聞いてみたい気がします。



・・・と、ここで〆てしまえれば、かっこいいのですが
しかし、目に見えないものが、いつも必ず最上のものかというと、
それはそうとも言い切れなかったりします。
ロブションでランチできる身分でいながら
その美味しいゆず茶を味わうことは可能かもしれませんが、
その逆はけっこう難しい。
花屋さんのお給料は時にマクドナルドやスーパーよりも
更に低いことは、さして珍しくありません。

何かひとつのものを選ぶことは、ほかの可能性を一時にしろ全部、
捨てることなのだといつも思います。

でもきっと、何を選んでもそれは自身が選んだことで
「何を選んでもいいのだ」と思えることだけが、
今、自分の持っている唯一の財産だとも思います。
でも金曜の夜というのに、長くなりました。
この話はまた今度、機会があればということで。。。
# by ichiecd | 2005-11-11 23:27 | carpe diem | Comments(9)


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