ウェディングの花の演出とブーケ。たった一日の花、でもいつまでも残る花を。
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少し前にご紹介した、サントワマミーブーケの新婦様から 長いメールをいただきました。 実は、お式の数日前に、新郎様から突然私あてに 電話があり、 「打ち合わせ時に新婦が好きといっていたのに ブーケに使えなかったひまわりの花を、 パーティ中にサプライズで渡したい」。 その大きな花束をどう運び込むか ご新郎様とこっそりやりとりをして迎えた当日。 そして、いただいた、 とても、とても長いメールです。 ひまわりの花言葉のくだり、 そして御父様からの井戸のお話を 皆様にも読んでいただきたくて なるべく省略せずに掲載します。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 岩橋様 まず何から書きましょう…と悩んでしまうくらい、 たくさんお話したいことがあります。 長くなりそうですので、お時間のあるときに 気晴らしに(なれば)読んでくださいませ。 パーティーであのブーケを見たとき、 本当に嬉しかったです。まさかその様子が、 ブログにアップされるなんて! 感激で、光栄で、大変でした。 そして照れくさいです。笑 ありがとうございます、うさぎさん! 新郎も笑って読んでおりました。 持っているとスズランの香りがふわっと香って、 抱きしめたいくらい幸せな気持ちになりました。 スズランが入ってたら嬉しいな~と思っていたので びっくりしました。 パーティーでは挙式のときよりも 持っていられる時間が長くて、とてもとても嬉しかったです。 そしてメインテーブルの装花も、本当に可愛らしくて、 もう全部持って帰りたい!って思ってました。 お支度がひと段落して、写真を撮りまくり、 嬉しいな嬉しいなと新郎に言っておりました。 本当に持って帰りたかったものの、 装花は全てゲストの方に持ち帰ってもらいました。 それでも未練たらしく、2次会の会場で メインテーブルの装花を持っていた ゲストを発見しては、袋から取り出してもらい、 写真を撮らせてもらいました。 何枚撮るんだという感じです。笑 ヘッドドレスも大好評で、すごく可愛くて感激しました。 ブーケとおそろい!赤い実がついてる! と興奮してばかりでした。 …と、あの日の感動を思い出して つらつらと書き綴ってしまいました。すみません。 挙式の翌日、パーティー会場へ向かう前に メールを差し上げてから、まだ4日しか 経っていないなんて信じられません。 まるで夢のような時間で、あっという間に過ぎてしまい、 もしかしてあれは本当に夢だったのかしらなんて 思ってしまいます。でも家に帰れば たくさんのお花がまだまだ元気に私を出迎えてくれるのです。 あの日、サプライズの連続で私は驚いてばかりでした。 ひまわりの花束、本当に嬉しかったです。 感激して泣きじゃくっていたら、 彼は婚約指輪をあげてないから、と 指輪を出してはめてくれました。 右手にはひまわりの大きな大きな花束、 左手には結婚指輪と婚約指輪。 私は世界一の幸せ者です。 本当に、ありがとうございました。 彼はひまわりの花言葉を調べたつもりが、 あげる直前になって不安になったらしく、 一生懸命携帯で調べていたそうですが、 地下のお店だったので電波の入りが悪く、 介添えさんにお願いしてお店のネットで 調べてもらったそうです。 が、焦りすぎて「タンポポの花言葉を調べてください」と 言ってしまったそうで、結局二度手間に。。。 黄色い花と言ったらタンポポなのでしょうか。 (私は何故主役の1人がメインテーブルで 携帯ばっかりいじっているのか不思議でしょうがなく、 失礼な人だなーと思ってました。) 結局最初に調べたとおりで合っていたそうですが…。 ひまわりの花言葉は「あなただけを見つめてる」だそうです。 そしてそのサプライズの直前、 もう一つサプライズがありました。 私の父からの手紙が、これまたサプライズで ビデオレターの中で紹介されたのです。 聞けばパーティーの幹事をやってくれた友人が 頼んで父に書いてもらったものだそうですが、 その中の一部を書かせていただきます。 「結婚式で嫁に行く娘が、両親に宛てた 手紙を読むシーンは何度も目にしてきたが、 父親が娘に手紙を書くというのは見たことが無い。 でもお申し付けに従って、ちょっと面はゆいけど、 書いてみました。 …幹事の方々に、娘に送る言葉を 尋ねられたお母さんは、こんな意味のことを答えました。 『愛情は、泉のように黙っていても 湧いてくるものではなく、井戸の水のように、 自分で汲み上げなければならないもの』と。 そんなお母さんの言葉を聞いたのは、 ぼくも初めてです。 果たしてぼくは、立派な井戸掘り夫であったろうか、 とそばでそれを聞いて考えておりました。 (中略) では、父親としておまえにひとつだけ言葉を贈ります。 ぼくは仕事柄、長いこといろんな人の人生、 いろんな人の幸不幸を見たり取材したりする 生活を続けてきましたが、 こうした経験で教えられたことがあります。 それは『どんな幸せにも、少しだけ 哀しみと苦しみが隠されている』ということです。 不思議に思うかもしれないけれど、 もう少し言葉を変えて言えば、 『本当の幸せは哀しみや苦しみの結果 生まれる』ということです。 そして哀しみや苦しみを経て得た幸せこそが、 ひときわ鮮やかな輝きを放つものだということです。 おまえたち2人の人生は、まだスタートしたばかり。 本当の幸せの意味を、まだ分からないと思います。 ぼくら人間は、みんな幸せを求めて生きています。 でもお母さんの言う井戸ではないけれど、 幸せもまた黙っていて手に入るものではありません。 平凡なことですが、2人で努力しない限り 手に入るものではないことを忘れないで欲しい。 では、2人で本当の幸せを探す旅に行ってらっしゃい。 父より」 私の父は現在は退職し、 実家で母と2匹のネコとのんびり過ごしておりますが、 長年新聞記者をやっていました。 父は私に自然を楽しむ感性や読書の楽しみを 教えてくれましたが、いつも忙しく、 真面目にお説教したことなどはほとんどありませんでした。 きっとこれが最初で最後の父からの言葉だと思います。 これから先、サントワマミーという花を 私は忘れることはないでしょうし、 ひまわりを見るたびにあの瞬間の驚きと喜びを思い出し、 ずっと幸せな気持ちを噛み締めるでしょう。 一生忘れないと思います。 そして同時に父からの言葉も思い出すでしょう。 人生の大切な場面に、一生残る思い出の日に、 大切な記憶と一会さんのお花が 共にあることを心から感謝しています。 結婚式とパーティーで、私は本当に幸せだと思いましたが、 これから先、2人で努力を重ね、 もっとたくさんの幸せを手にしていきたいと思います。 そしてまたいつか、大切な日に 岩橋さんのお花と共に新たな思い出を 作っていけたらいいなと思っています。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 冒頭の写真は、私が撮ったものではなく 数年前、アシスタントポチが見せてくれた写真が とてもきれいだったので、ねだって保存しておいたもの。 いつかこのブログに使えるかも、 そう思ってずっと大事にしていました。 いい写真だと思います。 御父様のお手紙にある、哀しみと幸せの話は きっと、今、はじめて聞く言葉ではありません。 でもどんなに頭ではわかっていても 言葉ではわかっていても こんな風に伝えられる時に、 身体に染みとおっては、 でも毎日また忘れてしまいます。 時々思い出しては、でもやっぱり また忘れてしまいます。 少し哀しみを含んだような青に 拮抗して、ひまわりの大輪が ひとつずつ咲いていくみたいだ、 そう思います。 では皆様今日もお疲れ様でした。 このお話には、さらに続きがあります。 よろしければ 当日のブーケの写真、 http://ichiecarpe.exblog.jp/7166959/ 次にブーケを持ってくださった花嫁様のお写真はこちら http://ichiecarpe.exblog.jp/7343396/ そして花嫁様からいただいたお手紙のメールはこちら、(この記事です) http://ichiecarpe.exblog.jp/7202398/ そして最後に http://ichiecarpe.exblog.jp/13483442/ 今も時々、思い出します。 このブーケのこと、この花嫁様の書いてくださったメール、 そしてお父様の言葉。 ありがとうございました。
by ichiecd
| 2008-06-11 23:50
| 会場装花
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ウェディングの花
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