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ウェディングの花の演出とブーケ。たった一日の花、でもいつまでも残る花を。
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新郎新婦様からのメール しゃぼんだま カトリック豊島教会様へ
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この日、「しゃぼんだま」という記事を書いたのは、2011年の夏でした。

子供たちが次々に吹いてみせるシャボン玉シャワーが、
初夏の空に舞い上がって
それはそれはきれいな光景だったことを
今もはっきりと記憶しています。


新郎新婦様からのメール しゃぼんだま カトリック豊島教会様へ_a0042928_22311171.jpg




許可をいただいて、メールをご紹介します。
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一年前のことは、
なんだか実感がないのです。
嬉しいことも悲しいこともとてもありすぎて、
私は結婚式を思い出すたびに、
嬉しくて、幸せで、辛くて、悲しくて、
どうしたらいいのかわからない気持ちがあります。

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でもあの日に
私たちをお祝いしてくれた皆さんの気持ちと、
子ども達のシャボン玉。

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そしてみずみずしい、メルヘンなお花は
はっきりと思い出すことができます。
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夢だった結婚式をしたかった。
あのときの私には、
とうてい無理なことだったのだけども、
叶えようとしてくれたのは、
彼と、そして父でした。

いつも私の1番の幸せを考えて、応援してくれる人。
それが今までは父であり、
今は彼です。
いつもかけがえのない愛情に、
見守られている私はとても幸せだと思います。
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式の1ヶ月後に亡くなった父が、
日に日に遠くなる一方で、
彼と私はとても深く家族になることができました。
それも父からの贈り物なのかもしれません。
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もう一度、大好きなお仕事にも戻ることができました。
そして月に1度一会さんのレッスンに伺って、
お花にと過ごすと、気持ちが洗われます。
お花と子ども達はなんだか似ています。
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今に精一杯いる、ところ。
だから向き合うと、
いつも自分が正される気がします。
かけがえのない、今を大切に、過ごしていきたいと思います。
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「子どもたちがたくさん来てくれるから、
可愛らしいお花がいい」と確かお願いした気がします。
ブーケはイメージ以上の、「妖精たちを束ねたようなメルヘンなブーケ」でした。
あんなに素敵に、空間を彩っていただき、ありがとうございました。
岩橋さんとご縁をいただいたことをとても幸せに思っております。


(ブログ実名で載せていただいて大丈夫です。)

谷 由貴
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


そう、書いてくださった谷さんのサイトも、
あわせてご紹介を。

http://ameblo.jp/pink-pink-sheep/



最初にお問い合わせをいただいたときは、体調をくずしていらして
果たしてお打合せができるかどうか、という状況でした。

お会いしたときは華奢ではかなくて今にも倒れそうで、はらはらしっぱなしで、
しかしご結婚式当日、ほんの少し顔色のよい花嫁様のご様子を見て
とても安堵したことを、よく記憶しています。


それからしばらくして、
一会のレッスンに来て下さり、
一年後にロケフォトのために自分でプリザーブドの花冠を作って、
先日のお写真を送ってくださいました


お父様のお話を、心臓をぎゅっとつかまれる思いで聞きました。




結婚式の花屋、というのは、
とても、いい仕事です。
お客様は、いつもみんな幸せな人ばかりです。

でも一会という名前で、この仕事を13年やってきた今、
ある日ふと、以前の花嫁様から長いメールをいただいて、
亡くなったお父様のことを、
あるいは、亡くなったご友人のことを、
あるいは、亡くなったお子様のことをうかがいます。

うなづくほかは何も出来ない自分に、
語られる長い長い、振り絞るほどの思いを、
自分は、花に織り込むほかできません。

喜びだけで満たされた完全な、順風満帆な人生など、
実はどこにもなくて、
本当の幸せには、いつも一片の悲しみが含まれている、
そう、昔教わったことをまたあらためて自分に教えるかのように

たくさんの実務的なメール、お問い合わせのメール、感謝のメールの中に
時折、そうした一通が舞い込みます。

折り合えない哀しみを折り合うために、
どうしようもないことを、
それでも乗り越えなければもう息をしていられないので、
生きるために息をするために、
まるで呟くようなメールを、いただくことがあります。




結婚式は、たった一日。


しかしそのたった一日のために
たくさんのお金を費やし、目がくらむほどの労力を費やし、
判断を迫られ、折り合いをつけた
集大成の一日。

その人の生きてきた集約点であると同時に
ただ一日の通過点にすぎず、今までもこれからも
たくさんの悲しみを、内包しています。

そして、だからこそ、今日の笑顔がこんなにも美しいのだと
何度も何度も、教えられます。

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この日の笑顔を。

空にのぼって消えるシャボン玉が映す
刹那の一瞬を。

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花と同じように、ただ美しい、
と感じます。


生きている花は不完全だからこそいとおしい、と、
昔、生産者の方に、教わったことを
思い出します。



では皆様、今日もほんとうにお疲れ様でした。
by ichiecd | 2013-03-13 23:21 | ブーケ
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