どこかで見てくださっている方へ 一会から心を込めて

それは今年2012年に入ってすぐの頃だったように思います。
ある日突然、電話がなって、
「一会さんでは通常、ギフトを受けていないのは知っているけれども
自分の両親が結婚60周年を迎えるので、ぜひお祝いのお花を贈りたい。
お忙しいだろうから、プリザーブドでもかまわない。
いつもブログを読んでいる、どうにかお願いできませんか？」と聞かれて、
「それでしたら、ぜひ喜んで。」とお請けしたことを
なんとなく覚えております。


http://ichiecarpe.exblog.jp/14413416/

この時の方です。
「週末は忙しいのでプリザーブドになってしまいますが、
少し早めに送ってよろしければ生花でもできますよ」とかなんとか、
Nさまと名乗られたその方と電話とFAXで1度2度、やりとりをし、
「では、ひよこもうさぎもつけましょう！」と
言ってお送りしたケーキ風のアレンジでした。

ご結婚60周年ですから、送られたご両親様のお年は90歳前後、
（と、実際メールに書かれておりました）
そのお母様のほうから、「花キレイに咲いてますよ」というメールをいただきまして、
びっくりしたことを覚えております。
かっこいいなあ、自分も90になったときにこうありたいものだと。


そしてつい先日、
また突然に、見知らぬ方からメールをいただきました。

「今年のはじめにご両親へのお花をお願いしたNさんの友人です、
Nさんは、今月のこの日に亡くなりました。
友人のみなから、せめてお花を贈りたい。
Nさんに以前、こブログに花が載っているから見てみてと
言われたことを思い出して、今こうして問い合わせのメールを出しています」。


Nさんは長らく、ご病気でいらしたとのこと。
5年間、ずっとこのブログを読んでくださっていたそうです。
ちょうど体を悪くしたのが5年前だから、そのころからではないか、
というご友人の方のお話でした。



だから、たぶん見知ってくださっていたであろう
ファインローズさんのバラとか、
青木園芸さんのアジサイとか、



中曽根さんのフリルのでっかいトルコキキョウとか、



このところやっと市場にたくさん出てきはじめたけど、
まだ品質の割に高くって二の足を踏んでいた
セルリアとか。



お供えの花ですが、ブーケ風に仕立ててお送りさせていただきました。

本当はもっと一会風にしたかったですが、宅急便の箱のサイズや
お水を取り替えてくださるご主人様のお手を
あまり煩わせてもと懸念して断念。

あんまり散ったりしない花で、掃除などが要らないように、
でもなるべく明るい優しい色合いで、一会らしい花あわせで。

少しでも喜んでくださっているといいな、と思います。


今日この記事を書くにあたり、
ご発注くださったご友人のかたへ、
念のため、ご紹介してもかまわないか伺ったところ、

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　ブログの件ですが、Nさん、またきっとどこかで見ている
　のかもしれないので・・・載せていただいてもかまいません。

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そう、おっしゃってくださったので、
ではきっと見てくださっているでは、
という気持ちになっております。
単純。


お会いすることもなく、
ただ一度、お電話でお話しただけの方ですが、
いつかいずれ、私がそちらに伺ったときに、
名刺をもってご挨拶させていただきます。
ぺこり。

ずっと、こんなブログを見てくださっていて、
ありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願いします。




ではみなさま、今日もありがとうございました。

今日も本当に、おつかれさまでした。

ありがとうございました。