ウェディングの花の演出とブーケ。たった一日の花、でもいつまでも残る花を。
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一会に花を頼まなかった新婦様のお話
一会に花を頼まなかった新婦様のお話_a0042928_0244399.jpg


以前、似たタイトルで一度記事を書いたはずだ・・・と10分ほど探したものの
すぐに見つからず、我ながら毎日まいにち毎日まいにち、ほんとにもう・・・
書きすぎです。


『花時間』さん6月号の記事も、いただいた新婦様からのお写真も、
御紹介したいメールもスクールの写真も、あれこれ山のようにためて
でも今日は、この記事で。

一会は今週末、上半期最大のピークというにも関わらず
どうしてもはずせない大切な装花の打ち合わせがたくさんあって、
そのうちの一組の方には、ずいぶん予算オーバーになってしまって、
説明しながら、「どうしよう・・・」と汗だくな自分。

長い沈黙のあとに、ご新郎様が、「うん、じゃあ、その分稼ごか」
とおっしゃってくださいました。

「え、マグロ漁船とかで?遠洋にいっちゃうのー?」と
すかさず突っ込みをいれる新婦様。
「そう、もうこの際日焼けしてタキシード着て松山千春歌う」

素敵すぎです。。。


御予算というのは、とてもとても大事なことだと思っています。
私でさえ、こんな小さな花のアトリエを経営していく中で、
いつもお金のことも踏まえて、毎日、決断をくださなければならない。
どちらか、ひとつを、決めなければならない。重圧です。

まして一生に一度のことを、はじめてふたりでやりとげようという
新郎新婦様に、「決める」ということは
どんなにか大変なことだろうと思ったりするのです。


ここのところ見知らぬ方から頂いたメールが気にかかり、
今日は許可をいただけて、そのメールを御紹介します。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(前略)

実は私は先月結婚式を挙げました。
それまでは、お花は特に興味がなく、
会場のお花もとりあえずなんでもいいから
あればいいくらいに考えていて、
ネットで検索した格安のお花屋さんにお願いしました。
一会さんのHPを見つけたのは、
ブーケの参考画像を探すために
いろいろなHPを見ていた時でした。

ほんとうに、ほんとうにPCの前で
いや~ん!!と叫んでしまいたくなるほど
かわいくて素敵なお花ばかりでした。
披露宴まで一ヶ月を切っていたので、
さすがに一会さんにお願いするのは無理だろうと思い、
全く同じものは無理でも、せめてこんなテイストで作って欲しい、と
お願いしていたお花屋さんに
岩橋さんのブーケの画像を送らせていただきました。
(勝手に使ってしまい申し訳ありません。)

当日届いたブーケは....私のイメージとは全くかけ離れた、
送った画像とは似ても似つかないものでした。
あまりにも嫌でその場で友人に
隣の日比谷花壇に走ってもらい、
即効でクラッチの花束を作ってもらいました。
たまたま友人がヘアメイクの仕事をしており、
ブーケも見慣れていてセンスもいいので
作ってきてくれたブーケはとってもかわいく救われたのですが・・。

岩橋さんのブログを見るたびに、
私はもう岩橋さんにお願いすることはできないんだと
思って悲しくて悲しくて、
自分の披露宴の際のお花が悔やまれて、
油断すると泣きそうになるので
もう見るのはやめよう、とも思うのですが、
やっぱり岩橋さんのお花はとっても素敵でかわいくて
いや~ん!という感じなので、結局毎日のように見ています。

そして、お花の写真だけでなく、
岩橋さんのお花に対する思いや、仕事に対する真摯な気持ち、
新婦さんに対してのあたたかさが溢れる文章を読んで、
本当に胸を打たれます。


なんとなく、自分でも何かしたくなって
先日フラワーアレンジスクールの体験に行ってきました。
岩橋さんの素敵なお花ばかりを見ていたので、
なーんかオーソドックスなバラとかしかないし
イメージとは違うなーなんて、
とんでもなく生意気な感想を抱いた初心者ですが、
今後も仕事の合間に通えたらいいなと思っています。
それから今まで何事もなく通りすぎていた通勤途中の
お花屋さんが開いているときには、
必ずお花を見てから帰るようになりました。


自分でお願いするのはあきらめる他ないとしても、
今度友人が結婚する場合は、
ぜひぜひぜひ岩橋さんにお花を頼むようにお願い?して、
会場で岩橋さんのお花を見て、さらに家に持ち帰るという
密かな野望を抱いています。


本当に、お忙しい岩橋さんに、
こんな見ず知らずの私の話を書いたメールを
お送りするのはご迷惑とも思ったのですが、
岩橋さんにブーケを作ってもらった当事者の方以外にも、
岩橋さんのお花で心を動かされている人がいます
ということをお伝えしたくて。


お花の華やかさとはうらはらに、過酷なお仕事だと思いますが、
お身体に気をつけて、今度ともますますご活躍ください。
これからもブログ楽しみにしております。

そして、いつか、一会のレッスンに
参加できればいいなと思っています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ということでした。
読んでいて胸がしめつけられるというのはこういうことかと思います。
でもどうにもできなくて、
それでも、もしも自分のブログがきっかけで、
花に興味が出てきたとおっしゃってくださることが本当でしたら
こんなに嬉しいことはない、と思うのです。



一会の花は、たぶん格安ではないです。
500円のものを400円で工夫しても、
500円のものを半額にはできない。
それは無理です。そこに心を砕くなら、私は
ちゃんときちんとお金を払ってくださる新婦さまのために
自分の気持ちを割きたい気さえするのです。

でもかりに御予算が400円でも、
そこからからさげられないことのひとつの赦しとして、
400円以上の価値を含ませることが
できれば。そう思って毎日仕事をしています。


「何故断らないんですか」
そうアシスタントさんにいわれて、かえせなかった
理由の一番大きなひとつは、たぶんそこだと思います。
ときどきいただくこうしたメールを読むと
御予算で、お断りして本当にいいのかと、思うのです。


では皆様、今日も本当にお疲れ様でした。
by ichiecd | 2007-05-24 01:02 | carpe diem
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