ウェディングの花の演出とブーケ。たった一日の花、でもいつまでも残る花を。
ホームページ : http://www.flowers-ichie.com/      お問い合わせ : info@flowers-ichie.com
information
カレンダー
タグ
カテゴリ
画像一覧
以前の記事
一会を支えてくれた人へ
今日はまた花とは関係ない雑文です。


2000年、一会として、独立した当初
アタマが上がらないという人はたくさん、
それはたくさんいて、
でもこの人もまた筆頭だろうというある人の話です。




Oさんは学生時代、同じサークルの所属でした。
彼女が部長、私は副部長で、
しかし花屋と塾のバイトにかまける
名ばかりの副部長と違って、
それはもうしっかり者、これぞ部長という人でした。

一緒に、九州や北海道や四国、あちこちへ旅行にいきました。
旅を一緒にするというのはなかなか難しいものです。
でも彼女との旅は、いつもきちんと役割分担ができ、
きちんとあれこれ割り勘にして、現地集合も現地解散もできる。
どちらかが先に旅をしていて、旅先で落ち合ったり
それぞれ行きたいところが違っていると
じゃあ夜に宿で落ち合おう、という別行動もできる。
お互い自分ひとりでも旅をできるし、二人だとまた楽しいし、
ああでもこの景色で食べるなら
120円のおにぎりひとつでもご馳走だよね、
そう言いあえるような、
文字通り有難い、得がたい旅仲間。


今もよく覚えているのは、
とある銀座のレストランで直接待ち合わせをしていたときのこと。
彼女が珍しく、少し、遅れていて、
店員さんが「何か先にお飲みになりますか?」と
飲み物のリストを持ってきました。

「いえ、もう来ると思うんです、
時間には正確な人なので。」
そう言い切ったとたんに
彼女が「ごめん!」と息せき切って現れて、
そこへメニューを差し出しながら
思わず目を合わせて笑ったその店員さんに
「ほらね、時間にもそのほかにも律儀な人なんです」、と
言葉に出して自慢したいような気持ちだったこと。



私が独立するというとき、
彼女と待ち合わせて一緒にごはんを食べて、そして
「今日は、岩橋、ご馳走するよ」と言ってくれた時、
本当にびっくりしたのです。
知り合ってから10年以上経つ中で、
それは、はじめて聞いた言葉だったので。

つい、なあなあになってしまいがちな学生の付き合いからずっと、
おごったりおごられたりということが苦手で、
いつも必ず一円単位まで割り勘にきちんとする。
無駄遣いなど一切せず、その仕事はいわずがもがな、
就職した大手企業でも深く信用されているのも当然と思うような。

「信頼」、という言葉を体現しているかのような
その彼女が、続けて言ったのは、

「岩橋が独立するんなら、資金が必要だったら、
私、100万くらいなら融資してもいいよ」。


これほど全てにきちんとしている彼女から、
融資だなんてまるで対極なことをその口から聞くなんて、
本当に、思いもよらなかった。

それは、私を慰めるためにではなく、
その場だけ、口先だけでの冗談でもなく、
本気でそう考えて言ってくれたんだな、というのが
聞いた瞬間、身に沁みて解って、
だから、どんなことより、嬉しかった。


その彼女の申し出てくれた言葉は、確かに、あの日から今日まで、
自分の支えのひとつだったと思います。


融資は気持ちだけ頂いて、でも有難くごはんはご馳走になって、
「じゃあ、せめて」とご馳走しかえした
スタバのコーヒーを握り締めて、二人で、
植え込みに腰掛け、ぼんやり見ていた銀座の夜景。
私は今も鮮明なままで、たぶんこれからもそうだと思います。

Oさんは今、「忘れちゃったよ。そんなことあったっけ?」と
笑うのですが。

互いに事情があって、ろくにメールのやりとりもないまま、
先日やっと、2年半ぶりに会いました。
少し痩せてたけれど、でも本当に楽しいひと時でした。


彼女の一人娘、まだ小さな女の子が、高校生か大学生になったころ、
もしかして花屋さんの仕事がどんなものか見学したい、てなったときに
「お母さんのお友達の花屋さんを紹介したげる」って言えたら
いいと思わない?とかなんとか、冗談で言い合い、
そうか、そのときに胸はってちゃんと「プロだよ」っていえるように
仕事を続けていきたいなあ、と、
その瞬間、なんだか切実に思ってしまいました。


この記事は、久々に会おうとなったときから
少しずつ書いてきたものです。
花とは関係ない私事で、
個人的な知り合いのことを書く、というのは
その関係が自分にとって大事であるほど、難しく
拙い文章で恐縮するような気持ちです。
でも彼女への自分の感謝を
今、このブログの一日に書きとめておきたくて、
今日は、こんな長文になりました。

10年前、こうしているとは互いに予想もしなかったところにいて、
10年後、どうしてるかはまた予想もつかないけれど
そのときも、よい飲み仲間で旅仲間だといいな、
そう、思います。
by ichiecd | 2006-08-19 23:24 | carpe diem | Comments(3)
Commented at 2006-08-20 19:55 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by twinkle at 2006-08-21 00:11 x
素晴らしい関係ですね。
わたしももう付合いが16年になる親友がいます。
その親友とここ1週間久しぶりに一緒に生活しただけで 今の自分に必要なものと 剥ぎ取る必要のあるもの がわかりました。
お互いが相手を想う心がないと 長い付合いはできないですよね。
しょっちゅう会ったりすることが大切だとわたしは思いません
大切な人はいつも自分の中で大切な人でかわりはないですもの

岩橋さんのご友人とのご関係 とても素晴らしい
恐縮ですが 共感させていただけます
Commented by ichiecd at 2006-08-24 00:11
twinkleさま
コメントをありがとうございました。
なかなかこういう記事、書くのは難しかったです。。。
なのでそのようにおっしゃってくださって嬉しい限りでした、
また今後もどうぞよろしくお願いします。
<< リストランテのウェディング 秋... 単発プリザーブドレッスンのお知... >>


ウェディングの花
新郎新婦様からのメール
Pinterest /写真集
色別/アイテム別 索引
お問い合せについて
ウエディングの花について
+ブーケ価格について・
アクセサリのみのご注文


+会場装花の価格について

お問い合わせフォーム
*ブーケ・装花お問合せ


レッスンについて
++ブーケやご両親の花を
自分で手作りするレッスン

*月一定期レッスンのお問い合せ

*単発レッスンお申込み




*宅急便でお届けするプリザーブドフラワーお申込み

そのほかのお問い合せは
info@flowers-ichie.comまたは
03-3443-7122へ
12時~19時 原則無休ですが、
事務所のため不在にしている場合があります
検索
最新の記事
最新のコメント
ブログジャンル
copyright
Copyright©2003-2007 ichie All Rights Reserved.
このブログに掲載されている全ての画像・テキストその他を無断使用 (転用・転載等を含む)することをお断りします。