ウェディングの花の演出とブーケ。たった一日の花、でもいつまでも残る花を。
ホームページ : http://www.flowers-ichie.com/      お問い合わせ : info@flowers-ichie.com
information
カレンダー
タグ
カテゴリ
画像一覧
以前の記事
今があることの御礼 武藤工業様
「お店を持たない花屋さんって、
 どんなところから仕事がくるの?」

一会が店舗ではなく、アトリエ;事務所としての営業であることを
説明すると、時折そんな疑問を投げかけられます。


現在、特に大きな比率を占めるのは、
ウェブサイトや雑誌『花時間』などから
一会を知ってくださるお客様です。
以前出展した銀座三越での展示を見て、という方もいます。

お店ではないので、確かに一見の、
通りすがりで、というお客様はいらっしゃいません。

なので、そうした公の接点ではない場合、
殆どの方が、他のどなたかからのご紹介です。

そしてさらに、上のいずれにも属さないお客様、
ご紹介でもなく、雑誌を見たのでもなく、しかし
今も、一会に花を頼んでくださる。
そんなお客様も、ごく少数ながらいらして、
それらはいずれもやや不思議なご縁だったりします。



東京・渋谷から地下鉄でわずか一駅、
池尻大橋という駅があります。
三宿(みしゅく)という地名のほうが分かりやすいでしょうか?

独立してまもないころ、
以前も書きましたが何の資金も後ろ盾もない中で
花の仕事を一人ではじめた当初、私には、
どうやったらこれで食べていけるのか、皆目解りませんでした。

そんな折、たまたま自由が丘で露店を開いている
花屋さんのことを見て聞いて、
「そうか、露店という方法もあるんだ」と思いました。
そこで、露店を開けそうなところがないか、
都内のあちこちに探しにいきました。
ほかにどうしたらいいか、ほんとに解らなかったので。

そのひとつが、池尻大橋の駅だったのです。
人通りも多くかつ若い世代も多く、
でもさまざまな年齢層が暮らしていて、
そこそこのスペースがあって。

でも、それでも地下鉄の駅員さんに
「このロータリーで花を売ってもいいですか?」
と、聞くのには、結構な勇気が必要でした。
以前、たしかに私は営業の仕事をしていました。
でも仮にも一部上場している会社の名前を背負っていくのと、
自分の名前ひとつをパソコンで出した
ぺらぺらの名刺に刷っていくのは、また少し違います。
声をかけるまでにたっぷり1日くらいは迷ったように思います。

かえってきた駅員さんの答えはこうでした。

 そのスペースは、駅のじゃないんだよ。
 この駅の真上に建っているビルがあるでしょ、
 その会社の持ち物だから、そっちに聞いてみたら?

駅員さんのいうほうを見上げてみると
実に立派、というほかないような・・・立派なビル。
実際に、お伺いするまで、
そこからゆうに一週間はかかったように思います。

 私はこういう者なのですが、
 このスペースが
 御社の所有とお伺いしまして、
 もし可能であれば、こちらで花の露店をさせて
 いただきたいのですが。

突然やってきた
こんな訳のわからない問い合わせに対し、
応対してくださった
A部長様は、追い返しもせず、耳を傾けてくださいました。

 ここは、でも、結構風が強いんじゃないですか?
 ここで露店って、うーん・・・大変だと思うよ?

そう、笑っておっしゃいました。

結局そのスペースの使用は難しくて、
でも、ほかにいい場所も見つからないまま
月日が過ぎて、
しばらく経ったころ。

A部長から突然お電話がありました。

「演壇の横に、花を活けてくれないかな?」


武藤工業株式会社、という大きな会社様の、
行事のごとに、店舗も持たない私が
花を抱えていって壷活けをさせていただけるように
なったのは、そのお電話以来のことです。

今年でもう何年目でしょうか?
一会のお正月は、こうしてはじまります。
あの時、暖かいお声をかけてくださった
A部長様には、感謝の言葉もなくて、
ただ花を活けることだけで
御礼を申し上げるほかないと思っております。


今回、ブログ掲載の許可をいただき
この場より改めて、
深く御礼申し上げます。
本当に、ありがとうございました。

一度、御礼を、ちゃんと申し上げたかった方々。
そのお一人に、今このブログというような
簡便な形からですけれども
こうして御礼を申し上げることができて
なんだか、妙にほっとしています。
無論この先どうなるかはまた別のこととしても、
ずっとどこかで、御礼を言いたかったのです。

今、一会がこうして継続していられるのは、
あの時のあのお言葉のおかげです。

ありがとうございました。
by ichiecd | 2006-01-04 23:15 | carpe diem | Comments(8)
Commented by garden-kusaki at 2006-01-05 07:27
感動してしまいました。
「各方面で成功・活躍されているかたは、その才能だけではなく努力だったり人柄だったりが飛び抜けてすばらしい」ということを再認識させられました。うすっぺらな言葉ですが‥
見習いたいと心から思います。
Commented by ウガジン at 2006-01-05 21:15 x
いいお話ですね!
一会さんが勇気を振り絞ったからこそできたご縁だと思います。
端から見れば大きな組織でも中にはひとりひとり心のある人々が
働いているのだということを思い出させて戴きました。
寒い日々が続きますが頑張ってくださいね(*^-^*)
Commented by ichiecd at 2006-01-05 21:16
garden-kusakiさま

いえいえいえいえいえっ!
見習うだなんてとんでもないです。
わーなんだか気づくと、ほんとに、
えらい長い文になってしまって
我ながらなんというか・・・

目標:もう少し短文で書けるようにする。(笑)です。
今年も見捨てずにどうぞよろしくお願いします。
Commented by ichiecd at 2006-01-05 21:24
ウガジンさま
ちょうどすれ違いでコメントを頂いていて
今、びっくりしました!
そんなふうにおっしゃっていただくと
なんだか赤面してしまいますが・・・
ありがとうございます。
本当に寒い日が続きますが、
ウガジンさまも、お体どうぞご自愛ください。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

Commented by akiko-juin21 at 2006-01-06 08:59
本当にいい話ですね。駅員さんに話しかけるまでの葛藤、武藤工業さんに出向くまでの迷い、そうとうなものだったでしょうね。でもそれを突破できるichiecdさん、さすがです!そのときの勇気が今につながっているんでしょうねぇ。しみじみ実感します。
ドラマにしたいくらいのお話ですね。その社長さん、ほれました。
Commented by ichiecd at 2006-01-07 00:41
akiko-juin21さま コメントありがとうございました。
ちなみに、社長様ではなく、部長様なのですが
私の中では堀江さんリースの際にお世話になった
電通のD部長さまとともに
アコガレのダンディな方々なのです。

なお、akikoさまのお写真も、
いずれまもなく。
現在、機会を狙っているところです。
・・・くす。
Commented by ai at 2006-01-28 22:33 x
はじめまして。
感動いたしました。
お名前の由来も感じさせていただきました。
ichircdさんが人とのであいを重んじられるように
花一輪一輪とのであいを大切にされておられる
そんな心を作品からも感じさせていただきました。

私も感謝の気持ちを込めて
花を生けてゆきたいと思います。
Commented by ichiecd at 2006-01-29 00:09
aiさま
はじめまして、コメントをありがとうございました。
やはり初めての方にコメントをいただけるの、
とても嬉しいです。

花と花とのあわせ方でその花がきまるのもふくめ、
花と人、とかもちろん人と人、人となにか
ぜんぶひっくるめて「一会」にしています。
でも由来は、実は最初の大家さんとの話。
これはまたいずれブログに書きますね。
これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。
<< ブーケレッスン増設のお知らせ 会場装花 白バラにたっぷりの実ものを >>


ウェディングの花
新郎新婦様からのメール
Pinterest /写真集
色別/アイテム別 索引
お問い合せについて
ウエディングの花について
+ブーケ価格について・
アクセサリのみのご注文


+会場装花の価格について

お問い合わせフォーム
*ブーケ・装花お問合せ


レッスンについて
++ブーケやご両親の花を
自分で手作りするレッスン

*月一定期レッスンのお問い合せ

*単発レッスンお申込み




*宅急便でお届けするプリザーブドフラワーお申込み

そのほかのお問い合せは
info@flowers-ichie.comまたは
03-3443-7122へ
12時~19時 原則無休ですが、
事務所のため不在にしている場合があります
検索
最新の記事
最新のコメント
ブログジャンル
copyright
Copyright©2003-2007 ichie All Rights Reserved.
このブログに掲載されている全ての画像・テキストその他を無断使用 (転用・転載等を含む)することをお断りします。